つるちゃんの日食ソフトがさらにバージョンアップ 2009年6月

 今世紀最大で、しかも日本で見られるという皆既日食が近づいてきました。そんな折、日食シミュレーションソフト「つるちゃんの日食ソフト」がまたバージョンアップしました。今回のバージョンアップはマイナーバージョンアップの位置づけですが、メジャーバージョンを上げて、バージョン3にしてもいいくらいの内容です。2009年7月22日の日食では大いに活躍してくれること間違いなし!!

 前バージョンをお持ちの方もそうでない方も、ぜひダウンロードして新しい日食ソフトをお楽しみください。以下ではバージョンアップした内容のピックアップを紹介します。

 また、これに合わせて「つるちゃんのプラネタリウム シェア版」についても、プラグイン機能としての日食ソフト機能が同等に機能拡大されました。

観測地点数が大幅にアップ

東京エリアに設定された観測地の例

 日本の観測地は前バージョンの91地点から280地点に、世界の観測地は45地点から320地点と大幅に増えました。日本では各都道府県から県庁所在地をはじめとし、主な都市を選定。離島もできる限り設定しました。あなが住む近くの街が、きっと初期登録されていることと思います。また、日本の都市は市役所や役場のある地点に統一し、「○○市のどこが設定されているんだ?」を解消しました。(同じ都市でも端と端で比較すると、日食の時刻は数秒ずれるのが普通です。)

 さらに、今回の皆既日食は中国でも見られますから、日本からも多くのツアーが組まれています。そこで、中国で観測予定地とされている主な地点も初期設定しておきました。旅行会社が発表している日食の時間の中には、明らかに間違っている(古いデータを使っている)と思われるものもありますから注意が必要です。(今回の皆既日食に限定すると、つるちゃんの日食ソフトでは、平均月縁計算で概ね0.5秒以内の精度があります。)


アニメーション機能



 画面右上に[アニメーション]ボタンを追加しました。このボタンを押すと、日食の始まりから終わりまでを5分刻みで切り替えてアニメーション表示され、日食の全経過をシミュレーションしていただくことができます。「食のようす」では太陽の欠け方の変化を調べることができますし、「見える位置」では空の明るさが刻々と変化する様子なんかも確認することができます。なかなかカッコいいですよ。


対応年数拡大

 従来は1980年から2059年に対応しましたが、新バージョンでは1980年から2099年までに拡大されます。


見える位置で方角を変更



 「見える位置」で図法を「図法1」「図法2」「半球」のいずれかに設定した場合、天球を回転させることができるようになりました。これによって、太陽が見える方向にとらわれずに、自由に方角を変更できるようになります。


ネットブック対応



 最近はネットブックを使われる方が増えています。ネットブックは持ち運びに便利ですが、縦が600ドットしかなく、従来の日食ソフトでは表示させることができませんでした。今回は画面レイアウトを見直すなどして、1024×600ドットのネットブックに対応できるようにしました。

 画面をパッと見た感じ、横長になっています。縦方向を圧縮した結果、全体的にボタンが小さくなったりしてレイアウトが窮屈になり、特に「見える位置」では操作性が悪くなってしまいました。何卒ご容赦のほどを。。。


つるちゃんの日食ソフト Ver2.1.0 変更点の詳細


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