七夕は半影部分月食 2009年7月7日

七夕の日に起こる半影部分月食

 今年の七夕は満月ですが、ただの満月ではありません。東京の場合、月の出は19時4分ですが、この時点で食分0.16の半影部分月食となっています。しかし、本影(下の絵で赤丸の部分)ではなく半影(下の絵で黄色い部分)ですから、肉眼で見ても月食が起こっているとは誰も気づかないでしょう。

 半影は本影と違って太陽の光が届いています。そして、影の中心から外側へ行くほど太陽の光が当たる割合が多くなります。ですから、今回のように半影の端の方を月が通過する場合、月が地球の影に入っていると気づくのは難しく、肉眼による天体観測の対象から外れてしまいます。

 月の位置が低空な上に、月の出以降は食が浅くなっていきますから、月食であることの確認はますます困難になります。その後、高度6度のところで19時45分に月食が終了します。

月は赤い部分の本影に接することなく通り過ぎていく
月の出とともに半影月食が始まっている