秋の四辺形(ペガススの四辺形)

秋の四辺形の見つけ方

 暑い夏も終わって、ようやくさわやかな秋風が吹き始める頃、東のさほど高くない空へ目をやると、2等星3個と3等星1個でできた大きな斜めを向いた四角形がすぐ目につきます。これは秋の四辺形、または秋の大四辺形と呼ばれています。

 秋の四辺形はペガスス座のメイン部分なので、ペガススの四辺形と呼ばれることもあります。ペガススの四辺形は逆さを向いた天馬ペガススの胴体部分にあたります。下の星図にある秋の四辺形で一番左の星は、ペガスス座の星ではなくアンドロメダ座の星です。

秋の四辺形:大きな四角形


天の基準を探してみよう

 ペガススの四辺形の東側(上の星図では左側)の辺を延長すると、重要な天の基準を探すことができます。

(春分点)

 春分点は赤道座標系と呼ばれる星の座標を決める際に基準となる点です。簡単にいうと春分の日に太陽がある方向のことです。ペガススの四辺形の東側の辺を南へ2倍延長すると春分点があります。といっても何も見えませんが・・・。

(北極星)

 ペガススの四辺形の東側の辺を、今度は北側へ延長してみましょう。まず行き当たるのがカシオペア座のε星(ギリシャ文字でイプシロンと読みます)です。そしてさらに延長していくと北極星に行き着きます。

秋の大四辺形の東側の辺:春分点と北極星


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