はくちょう座の十字型

はくちょう座の十字型の見つけ方

 夏本番を迎えた頃の21時、東の空の上方を大きく見上げましょう。頭の真上あたりで一番明るく輝く星はベガといい、この星は織姫星です。ベガから左下方向へ少し視線を下げていくと、別の1等星が見つかります。これがはくちょう座デネブです。デネブは白鳥の尾の部分にあたる星です。それでは白鳥の頭はどこにあるかと言いますと、デネブの右側やや上方向にあり、3等星のアルビレオと呼ばれる星がこれにあたります。

 白鳥の左上から右下にかけて、胴体と垂直に交わる2枚の大きな羽が生えており、優雅に空を飛ぶ白鳥の姿を想像するのはたやすいでしょう。ただ、明るい都会の空からだと、1等星のデネブしか見えないかもしれません・・・。いずれにしても、白鳥を形作る骨格の部分はきれいな十字型をしており、はくちょう座の十字型と呼ばれています。

 山間部など夜空がきれいに見える場所から空を見上げると、はくちょう座の十字型のあたりで、天の川が大きくふたつに分かれているのがわかります。このあたりは天の川が比較的濃いので見ごたえがあります。機会があればこちらにも注目してくださいね。

はくちょう座の十字型


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