ドゥーベ(ドーベ)

 初春に北東の空を見上げると、北斗七星が昇ってきています。ドゥーベは北斗七星が作るひしゃくの先端にある2等星です。北斗七星は非常に有名ですから、位置を探すのは簡単でしょう。

星名 学名 星座 バイヤー符号 フラムスティード番号 赤経 赤緯 実視等級 絶対等級 距離 スペクトル型
ドゥーベ Debhe おおぐま座 α星 50番 11h03m44s +61゜45’02” 1.79等 −1.09等 123光年 K0

ドゥーベの位置

ドゥーベの意味

 ドゥーベはドーベと書かれることもありますが、これはアラビア語でおおぐま座を示すアッ・ドゥッブ・アル・アクバルの前半部分(Dubb)からきています。つまり、ドゥーベは熊を意味します。

北極星を探す星

 ドゥーベはお隣のβ星(メラク)とともに、北極星を探すときに使われる星として知られています。つまり、メラクからドゥーベの方向へこの距離を5倍延長すると、北極星にたどり着くというものです。季節や時間を問わず、北斗七星が見えてさえいればいつでも使える方法ですから、覚えておかれると便利でしょう。

M81とM82を探す星

 おおぐま座にはM81とM82という銀河のペアがあります。ドゥーベはこれを探すときにも使われます。つまり、ひしゃく部分の対角線上にあるγ星(フェクダ)から、ドゥーベの方向へこの距離を延長すると、二つの銀河が見つかります。