宵の東天は冬の星座 2001年11月

11月 宵の東天

 11月ともなると夜間はぐっと冷え込みます。山間部の夜明け前の気温は軽く0度を下回り、防寒対策をしっかりしておかないと、つるちゃんのように途中撤退という憂き目にあってしまいます。防寒対策はしっかりしましょう。
 空のほうも冬がめっきり近づいてきています。東の空に目をやると冬の星座が顔を出してきています。秋の星座のペルセウス座やカシオペア座は天高くに昇りつめています。このページとあわせて月ごとの星空の中にある11月の星空も参照してください。
 

ペルセウス座

 北東の空高くを見上げると秋の星座のしんがりをつとめるペルセウス座が見えています。ペルセウスといえば秋の星座の勇者です。ペルセウスがアンドロメダ姫を救った話は有名ですが、髪が蛇でできており、その目にみつめられると石にされてしまうというメドゥサ・ゴルゴンを退治したのもペルセウスです。
 

カシオペア座

 カシオペア座が真北付近で南中しています。カシオペア座といえばW字型で有名ですが、今はM字型に見えていますので注意してください。北極星はカシオペア座の真下方向に見えることになります。

おうし座

 東天の中ほど付近には有名な星の集団、すばるが見えています。すばるは普通の視力の人なら6〜7個の星が見える散開星団でプレアデス星団(M45)とも呼ばれています。すばるは星座と思われている人もおられるようですが、実際にはおうし座の一部です。おうし座にはだいだい色の1等星のアルデバランがありますので、こちらを目印にしてもよいでしょう。

ぎょしゃ座

 北東の空にも黄色の1等星がギラギラと輝いていますが、これはぎょしゃ座カペラです。この時期はおうし座のアルテバランとほぼ同じ高度に見えていますので間違わないでください。カペラは正確には0等星なのでアルデバランより1ランク明るく見えています。付近にはカペラをひとつの頂点とする五角形が見えますが、これがぎょしゃ座になります。あまりきれいな五角形ではないのですが、結構印象に残る形です。
 ぎょしゃ座やおうし座の下には地平線からオリオン座やふたご座も顔を出してきており、冬の星座が勢ぞろいするのも間近です。