冬の大三角が美しい 2002年1月
1月といえば冬の真っ只中。つるちゃんにとっては寒過ぎてとても天体観測どころではありません。そんなわけで、説明文を作るのもイマイチ気が引けるのですが・・・。
天頂方向の星座
冬の星座たちも1月になると天高くに上りつめています。最も天頂に近いのが五角形のぎょしゃ座で天頂付近、おうし座も高度が70度を超えて南中しており、見上げるのに苦労する高さです。冬の星座のしんがりはふたご座ですが、こちらも高度が50度を超えてきています。
木星と土星
12月4日に衝を迎えた土星がおうし座の中にあり、0等星として光っています。すぐ近くにはおうし座の1等星アルデバランやヒアデス星団があり、付近はにぎやかで美しい眺めとなっています。詳細は土星が衝のページを参照してください。
また、ふたご座には木星が金色に明るく輝いており、1月1日に衝となります。本来ならふたご座のカストルとポルックスの明るい2星が付近では目立っているのですが、今年に限って言えば木星の光が明るすぎてふたご座のイメージが壊されてしまっています。木星が衝のページも参照してください。
冬の大三角
冬の大三角はオリオン座のベテルギウス(赤色)、こいぬ座のプロキオン(黄色)、おおいぬ座のシリウス(白色)で構成されています。このうち最も南に位置するシリウスも1月になると21時頃の時間帯でも高度を上げてきていて、南東の空で見やすくなっています。シリウスは全天で一番明るい恒星で、その明るさはマイナス1.4等にも達し、普通の1等星の6倍も明るいことになります。
大三角は冬と春と夏にありますが、冬の大三角が一番小さくなっています。しかし、最も正三角形に近くて均整がとれており、3星の色の対比も美しいものとなっています。
東天低くには春の星座
東天低くには早くも春の星座が顔を見せ始めました。春のトップバッターはかに座ですが、空が暗い場所でないとその形を捉えるのは難しいかもしれません。双眼鏡でもあればかに座の中央付近をのぞいてみてください。プレセペ星団と呼ばれる美しい大きな星団が見えるはずです。
北東の空低くからは北斗七星のあるおおぐま座も顔を出してきました。