水星が東方最大離角 2002年1月12日

 水星は見つけにくい惑星として知られていますが、その水星が新年早々の1月12日に東方最大離角となり、観望の好機となります。

日の入り後南西の空に注目

 東方最大離角をむかえるといっても、太陽から19度ほどしか離れません。高度にすれば15度ちょっとですからやはり薄明かりの中での観測となり、時間との勝負になります。太陽が沈んでから水星が沈むまでの時間は12日の場合でも1時間30分しかありません。しかも高度が低くなると大気の減光によって水星は暗くなってしまうので見つけるのは難しくなります。
 南西の空低くを丁寧に探すと水星がプチッと光っているのが見つかるかと思います。水星の明るさはマイナス0.6等とはいえ、薄明かりの中での話ですからあまり参考になりません。目に自身のない方は双眼鏡があった方が良いかもしれませんね。

日の入り時の水星の位置変化

1月15日には細い月と並ぶ

 水星も何か目印があると見つけやすいのですが、1月15日には最高の目印があります。月齢1.7の細い月が水星の近くにやってきます。これなら簡単にわかりますね。下の絵は日の入り後約40分後の西の空の様子です。水星を見たことがない人は絵を参考にしてぜひとも水星を見つけてください。


細い月と並んだ水星 1月15日

※「つるぷら for Javaアプレット」の中にある「内惑星の位置」で水星の位置をつかんでおきましょう。