ガリレオ衛星の相互食 2003年4月13日、28日、30日

[ ガリレオ衛星の相互食 ]

 今年はガリレオ衛星の相互食が起こります。ガリレオ衛星は、木星の周りを回る4つの大きな月です。ガリレオ衛星の相互食は6年に1度(木星の公転周期の半分)、木星の衛星の軌道が真横から見える位置に来るときに起こります。

 相互食とは、衛星が別の衛星を隠したり、衛星が別の衛星の影に入る現象のことです。地球から見ると、衛星の明るさが暗くなることで観測できます。ただし、観測には天体望遠鏡が必要となります。


 今月も観測しやすいものを紹介します。

4月13日 23時22分

 イオ(第1衛星、絵では紫色)がエウロパ(第2衛星、絵では緑色)の影に入って隠されます。
 ・本影部分食
 ・継続時間 5.5分
 ・減光量 47%

(下の絵では衛星の影の計算は行っていませんので、衛星の影は表示されていませんし、影に入ったイオも普通に表示されています。)

    ガリレオ衛星の相互食(4月13日)

4月28日 23時59分

 エウロパ(第2衛星、絵では緑色)がカリスト(第4衛星、絵では黄色)の本体によって隠されます。
 ・部分食
 ・継続時間 7.9分
 ・減光量 41%

    ガリレオ衛星の相互食(4月13日) 

4月30日 20時18分

 イオ(第1衛星、絵では紫色)の影に、ガニメデ(第3衛星、絵では水色)が入って隠されます。
 ・本影金環食 2.7分
 ・継続時間 7.6分
 ・減光量 52%

(下の絵では衛星の影の計算は行っていませんので、衛星の影は表示されていませんし、影に入ったイオも普通に表示されています。)

    ガリレオ衛星の相互食(4月30日)