水星が日面通過 2003年5月7日

 地球から見た場合、水星太陽の上を通過していくように見える場合がありますが、これを水星の日面通過と呼んでいます。これはかなり珍しい現象で、太陽−水星−地球の順に、3者が一直線に並んだ時にしか見ることができません。

 下の絵は太陽面上で水星の見える位置を20分間隔で、北の方向を上にして図示したものです。この時の水星は直径が12秒と小さいので、日面通過を観測するためには天体望遠鏡が必要となります。また、くれぐれも太陽の減光対策を十分してから観測するようにしましょう。

 この日は午後14時11分から始まり、そのまま水星の日面通過の状態で日没となります。全国でほぼ同じ状況を見ることができます。

水星の日面通過