ガリレオ衛星の相互食 2003年5月3日、17日
[ ガリレオ衛星の相互食 ] 今年はガリレオ衛星の相互食が起こります。ガリレオ衛星は、木星の周りを回る4つの大きな月です。ガリレオ衛星の相互食は6年に1度(木星の公転周期の半分)、木星の衛星の軌道が真横から見える位置に来るときに起こります。 相互食とは、衛星が別の衛星を隠したり、衛星が別の衛星の影に入る現象のことです。地球から見ると、衛星の明るさが暗くなることで観測できます。ただし、観測には天体望遠鏡が必要となります。 |
今月も観測しやすいものを紹介します。木星の観測条件も次第に悪くなりつつあり、ガリレオ衛星の相互食観測も終わりが近づきつつあります。
5月3日 20時56分
イオ(第1衛星、絵では紫色)がガニメデ(第3衛星、絵では水色)の影に入って隠されます。減光量は95%に達し、見ものです。
・本影部分食
・継続時間 7.9分
・減光量 95%
(下の絵では衛星の影の計算は行っていませんので、衛星の影は表示されていませんし、影に入ったイオも普通に表示されています。)
5月17日 22時29分
エウロパ(第2衛星、絵では緑色)がガニメデ(第3衛星、絵では水色)の影に入って隠されます。
・本影部分食
・継続時間 9.2分
・減光量 72%
(下の絵では衛星の影の計算は行っていませんので、衛星の影は表示されていませんし、影に入ったエウロパも普通に表示されています。)