天王星が衝 2003年8月25日

 天王星は土星の外側を回る、太陽系第7番惑星として知られていますが、実際に天王星を見たことのある人は、意外と少ないのではないでしょうか。水星から土星までの惑星は、その明るさが明るいので肉眼でも簡単に見つけることがでるのですが、天王星の場合は6等級と暗いため、肉眼では簡単に見つけることができません。

 今月の話題は何といっても、8月27日に地球に大接近する火星でしょうが、その火星のすぐそばに天王星がいて8月25日には衝を迎えます。星座でいえば秋の星座、みずがめ座になります。天王星の光度は5.7等なので、条件が整えば肉眼でもかろうじて見える明るさなのですが、やはり双眼鏡が必要と思っておいた方が無難です。

 数ある星の中から天王星を確実に見極めるためには、位置を正確に確認しておく必要があります。天王星までの距離が遠いので、日にちが経ってもあまり大きくは移動しません。近くに明るい火星がいるので、火星からたどるようにします。下の星図で事前に確認しておいてから、天王星の天体観測にチャレンジしてみられてはいかがでしょうか。

8月25日 天王星の位置(略図)
天王星の位置(略図)

8月25日 天王星の位置(詳細)
天王星の位置(詳細)