水星が東方最大離角 2003年12月9日

 水星はいつも太陽の近くに見えるので、なかなか見つけにくい天体のひとつですが、12月9日には今年最後の東方最大離角となり、比較的みつけやすい位置にやってきます。といっても、日の入り時点での水星の高度は15度もありませんので、条件は決して良いとはいえません。ただ、近くには夕空で次第に高度を上げてきている明るい金星がいますので、これを目印にするとよいでしょう。

 下の絵は、12月9日の日の入り後から40分が経過した頃の西空の様子です。水星の明るさは0等くらいですが、まわりがまだ明るい状態でしか見ることができない上に、水星の高度が低いので、肉眼で見るのは難しいかもしれません。双眼鏡をお持ちの方は双眼鏡の力を借りたほうが得策だと思います。今回の水星は真西ではなく、南西の空に見える点に注意しましょう。

12月9日17時30分 水星の位置
12月9日 水星の位置


水星の位置変化