土星と木星が見ごろ 2004年2月全般

 これからの季節は、土星と木星が見ごろとなります。
 土星については土星を探そう特集で解説したとおりですが、2004年になってからは、2003年の頃よりも見やすい時間帯から見ることができるようになります。位置はあいかわらず冬の星座、ふたご座の足元付近にいますので、2月の21時頃だとほぼ頭の真上に見ることができます。土星は2004年の元旦に衝をむかえたばかりで、明るさもマイナス0.2等星くらいですから、ふたご座のカストルやポルックスよりも少し明るいことになり、付近では結構目立つ存在です。

 一方、東の空からは春の星座、しし座とともに木星が昇ってきているところです。木星は非常に明るいので、しし座から探すよりもマイナス2.5等星まで明るくなっている木星そのものを探した方が手っ取り早いでしょう。東の空を見て、非常に明るい金色に輝く星があれば、それが木星です。木星はこのあと、3月5日に衝となり、いよいよ木星観測シーズンの到来です。

 このように、土星も木星も見ごろとなっていて天体望遠鏡で土星の環や木星の縞模様を天体観測するチャンスなのですが、この季節は気流が安定しない季節でもあります。できるだけ気流が安定して、土星や木星の像がユラユラしない日をねらって天体観測したいものです。

土星と木星の位置
土星と木星が見ごろ

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つる:−−>今日は気流が安定していて土星も木星も見やすいぞ。
(おかしいなあ。土星も木星もユラユラして見える・・・。)
つる:−−>酒を飲んで、お前が揺れてるんや。
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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド 2004年