金星が東方最大離角 2004年3月30日

 一番星み〜つけた〜。日の入り後最初に見えてくる星はその名の通り一番星と呼ばれますが、今夕方の西空で最初に輝き始めるのは金星です。明るさはマイナス4等級ですから、まわりのどの星も明るく輝いて見えます。その金星が3月30日には東方最大離角を迎え、太陽から離れて見やすくなっています。

 下の絵は3月30日20時の場合ですが、多少日付が前後しても見え方にあまり違いはありません。しかし、時間が前後すると見え方は異なりますので注意してください。金星は概ね西の空に見えています。上方にはすばるの星が6〜7個集まっていますので、ついでに見ておられるとよいでしょう。さらについでを言いますと、その上方には火星も見えますが、昨年8月に地球へ大接近してから半年以上経っているので、明るさも1.6等星と当時に比べるとだいぶ暗くなっています。火星の左隣にある1等星はアルデバランですが、火星はアルデバランよりも少し暗い程度です。アルデバランはだいだい色をしていますが火星は赤色をしており、色の違いを見比べてみるのも楽しいでしょう。

 あわせて、金星を観測しようの特集ページもご覧ください。

西の空の様子 2004年3月30日20時
3月30日20時 西の空の様子


 下の絵をご覧ください。金星は3月から4月頃までの間はおうし座付近を右から左へ移動していますが、その後5月中旬頃になるといったん移動方向を変え、7月上旬には再びもとの方向へと移動していきます。地球よりも内側の軌道を回る金星が地球を追い越すときにこのような現象が起こるのですが、難しいかな?

星座間における金星の経路 3月上旬〜8月上旬
星座間における金星の経路

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女:わたし、難しくてよくわからないな〜。
男:ほら、もっとこっちへきてごらん。よーく教えてあげるから。
女:下心、見え見えよっ!

つる:−−>うっ、しっ、しっ。
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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド 2004年