金星と火星が接近 2004年12月6日

4ヶ月連続の接近

 9月には土星、10月にはしし座のレグルス、11月には木星と、明るい天体に次々と大接近してきた金星ですが、今月も上旬に火星に接近し、美しい眺めを見ることができます。金星はマイナス4.0等星で非常に明るく輝いているのに対し、火星は1.7等星と火星にしてはさえない明るさです。火星独特の赤色もわかるかどうか微妙なところではありますが、昨年夏の火星大接近以来、久しぶりに話題を振りまいてくれることでしょう。

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つる:おかしいなあ。明るい天体の接近は先月で終わりのはずだったんだけどな。
(男と女にイチャつかれるのがいやで、先月ウソを言ったな)
つる:別にイヤだからじゃない。ちょっと蹴りを入れたくなるけどな。バッコ〜ン!!(激しく蹴る音)
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接近のようす

 下の絵は東京で日の出1時間半前における東から南東の空の様子です。東京ではちょうどこの時間帯から東の空が白み始めます。金星の明るさが非常に明るいので、特段探す苦労は必要ありません。東から南東の方角でピカーッと光る天体があれば、それが金星です。

 火星は金星の右側やや下方向にあり、1.2度の間隔で並んで見えます。金星に比べると少し暗い目ですが、それでも1.7等星の明るさがありますので、普通の恒星と比べれば比較的明るい部類です。少し注意すれば光害の激しい場所でも見落とすことはないと思います。

2004年12月6日 金星と火星が接近

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男: 今月は金星と火星が並んでるよ。今月もひっついちゃおうか。ピッタリ。
女: えー、もー、やだー。(ムフッ)

つる: お前ら毎月、毎月イチャつきやがって。バッコ〜ン!!
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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド 2004年