木星が衝 2005年4月4日

 今月から星空は、ひとまわり大きな「つるプラ シェア版」の画像を使うことにしました。より迫力ある画像でお楽しみください。

木星が観測好機

 お正月の頃には夜半過ぎにならないと姿を現さなかった木星ですが、次第に東の空から現れる時間帯が早くなり、4月の上旬には日の入り頃に姿を見せるようになります。地球との距離も次第に近づいてきており、4月4日には衝となって、観測の好機をむかえます。

 下の絵をご覧ください。太陽−地球−木星の順に、これらが一直線に並んでいますね。地球から見た木星は、太陽とちょうど反対側に位置しているので、木星は真夜中に南中することがわかります。真夜中に南中するということは、夕方頃に東の空から現れることになります。先に、「日の入り頃に姿を見せるようになります」と書いたのも当然のことですね。

2005年4月4日 太陽系のようす

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女: ちょっと難しいなあ。
つる: まあ、ええんとちゃうかあ。
女: またいいかげんなことを言ってる。いいかげんな人ってキライ!
つる: ガ〜ン。(的を得ているだけにショック・・・)
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木星はどこに見える?

 夜21時頃、東というよりは南東の方角を見てみましょう。空の中ほどよりやや低い高度に、ひときわ明るく金色に輝く星が、すぐに見つかると思います。実は、これが木星です。初めて木星を見られた方は、「へえ〜、木星ってすごく明るい星なんだ〜」と思われるかもしれません。それもそのはずで、木星はギリシャ神話に登場する全知全能の最高神ゼウスのことなんですよ。木星については、探そう・・目印/惑星/星雲・星団の中にある木星の見つけ方も参考にしてください。

 4月といえど、夜間はかなり冷え込みますから、カゼなんかひかないようにネッ。
 

2005年4月4日21時 東京での東天のようす
2005年4月4日21時 東京での東天のようす