月、金星、スピカ、そして木星 2005年9月7日

にぎやかな西空

 2005年9月2日に金星と木星が接近し、その後両者の間隔は少しずつ開いてきましたが、それほど遠ざかってしまったわけではありません。9月7日にはそこへ月齢3.6の三日月も加わって、この日の夕方の西空は、大変にぎやかなものとなりそうです。さらによく見ると、1等星スピカも接近に加わっているではありませんか。スピカはおとめ座の1等星で明るい星のはずなのですが、空は薄明状態な上に低い高度。双眼鏡がないと、ちょっと難しいかもしれません。

 接近のようすを楽しむためのポイントは、今回の場合は時間といえるでしょう。早い時間に見るとまだ空が明るくて、金星や木星、特にスピカを探すのは難しいでしょう。かといって遅い時間になると高度が低くなり、大気による減光を受けるため、こちらも探すのは難しくなってしまいます。早すぎず、遅すぎず、ちょうど適切な時間が要求されます。このように書くと「いつ見ればいいのかなあ」と悩んでしまいそうですが、そんなに難しく考えることはありませんよ。少し早い目の時間からしばらくの間ずっと見ていればOKです。あたりまえか。。。

2005年9月7日18時50分 東京での西天のようす
2005年9月7日18時50分 東京での西天のようす