月とすばるが接近 2006年2月6日

夕空での接近

 すばるといえば、おうし座の中にあって肉眼でも楽しむことのできる大きな星団ですが、天の白道(月の通り道)の近くに位置しています。よって、すばるの近くを月が通り過ぎることがありますが、今年の場合は月がすばるの上を通り過ぎる「すばる食」が起こります。

 2月6日にはすばるの最輝星アルキオーネ(おうし座η星、2.9等星)が月に隠されるのですが、残念ながら白昼での現象となります。肉眼では食が終わった後、月とすばるが接近している様子を日の入り後の西空で楽しむことができます。ただし、月齢は8と少し大きめなので、肉眼ですばるを確認するのは少し難しいかもしれません。そんなときは双眼鏡があると、楽に観測することができます。

 時間の経過とともに月はすばるから次第に離れていきますので、日の入り後、できるだけ早い時間に見られた方が接近の様子を楽しむことができます。2、3時間ほど時間をおいて観測すると、月がすばるから少しずつすばるから離れていく様子を確認することができるでしょう。

2月6日19時  月とすばるの接近の様子
月とすばるの接近の様子