天王星が衝 2006年9月6日

ちょっと見づらいかもしれないけど..
 

 どこかで聞いたようなタイトルですね。先月に引き続いて、今月もちょっと見づらいシリーズでスタートです。
 9月6日には天王星が衝となり、天王星の天体観測がしやすくなります。天王星といえば、土星の外側を公転する太陽系第7番惑星ですが、その公転軌道半径は土星の2倍もあります。その上、本体の直径は土星の半分以下しかありません。したがって、遠いところにあるわ小さいわで、明るさもそれだけ暗くなってしまい、肉眼で見ることのできるギリギリの明るさしかありません。ですから天王星を観測するには、双眼鏡や、できれば天体望遠鏡が欲しいところです。

 そんな天王星ですが、9月6日にをむかえてちょっぴりですが、観測条件がよくなります。といってもその明るさは5.7等、視直径は3.7秒しかありません。

 天王星はみずがめ座の中に見えますが、この日は天王星のすぐ近くに満月近い大きな月がありますので、観測には不適当です。天王星は日にちがたってもそれほど動きませんので、月明かりのある日を外して挑戦した方がよいでしょう。

 天王星はみずがめ座λ星のすぐ近くにいるので、3.8等星のλ星がよい目印になると思います。双眼鏡があればすぐに見つかると思いますが、視力に自信のある方は、さらに肉眼でも見えるかを試してみてください。空の暗い場所からだと、意外と簡単に見つけることができますよ。

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くみ: また今月も見づらいのばっかりなのぉ?
つる: そうかもしれないし、そうではないかもしれない。さあ、どっちでしょう。
くみ: もーっ、意地悪!
つる: あー、ごめん。そんなつもりじゃー。
ホゲ: クックックッ。
つる、くみ: お前が一番意地悪や!
ホゲ: ひぇ〜。
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みずがめ座に見える天王星
みずがめ座に見える天王星

天王星位置の拡大図
天王星位置の拡大図