三日月を比べてみよう 2006年9月26日

ひとことで三日月と言っても

 三日月といっても、毎月、三日月の見え方が違うことをご存知ですか。月は太陽の光を反射して輝いており、太陽のある方角が光ってみえます。月の位置(正確に言うと月の赤緯)は毎月異なるため、月から見て太陽の見える方角も異なります。したがって、月の光る部分の方向は毎月違って見えることになります。

 下の2つの絵は月の高度が10度付近にやってきた時の形を描いたものです。(実際には観測のしやすさを考えて、月齢は4前後としました。)
 上の絵は9月26日で下の絵は3月22日です。月齢が多少違ってしまうのはご容赦ください。ふたつの絵を比較するとわかりますが、9月26日の場合は月の右側が光っていますが、3月22日の場合は月の下側が光っていますね。9月頃の三日月は右側が光り、3月頃の三日月は下側が光るのは毎年同じことです。

 実は月の見える方角も違っていて、9月26日の場合は真西よりも南寄りに見えますが、3月22日の場合は真西よりも北寄りに見えます。同じ三日月でも、いろいろと違うことがわかります。

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ホゲ: うーむ。確かに反射する角度によって光り方が違うなあ。
つる: ハゲた人の頭を観察するのは失礼やぞ。
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2006年9月26日の月(東京、高度=10度付近)
右側が光る三日月

2007年3月22日の月(東京、高度=10度付近)
下側が光る三日月