ふたつの接近 2006年12月11日

月と土星とレグルスが接近

 12月11日には、ふたつの接近が見られます。まずひとつ目は月と土星とレグルスの接近です。月と土星は4.2度ほど間隔が開いていて、接近というほどのものではありません。しかし、月とレグルスは、最も接近する7時過ぎ頃には東京の場合で0.8度まで接近します。月齢は20ですから、半月よりも丸みを帯びた月で、かなりまぶしいでしょうから、できれば双眼鏡くらいは用意しておきたいところです。

12月11日 月と土星とレグルスの接近のようす
月と土星とレグルスが接近

水星と火星と木星が接近

 12月11日にはもうひつとの接近があります。明け方の東天で水星と火星と木星が大接近します。惑星は日々少しずつ移動しているので、日ごとに最接近となる惑星が変わります。

  10日: 水星と火星が接近 1度弱
  11日: 水星と木星が接近 約0.1度
  12日: 火星と木星が接近 約0.8度

 3つの惑星が日替わりで接近することがわかります。3つの惑星がこれほど接近するのはなかなかありませんが、残念ながら日の出40分前の時刻でも惑星の高度は5度しかなく、実際に観測するのは天体望遠鏡を使わない限り、条件的にかなり厳しいでしょう。

12月11日 水星と火星と木星の接近のようす
水星と火星と木星の接近

「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある内惑星の位置で、3つの惑星が接近する様子をシミュレーションしてみましょう。
   (1)日付を2006年12月1日に設定する
   (2)[他の惑星] にチェックを入れる
   (3)1日後ボタンを何回か押すと、惑星の位置変化がわかる