ミラが極大 2007年2月中旬〜下旬

くじら座の変光星

 ミラといえば明るさを変える星、つまり変光星として有名な星ですね。ミラくじら座にあって2等星から10等星まで明るさが変化します。このため、人間の目で見えるようになったり見えなくなったりします。ファブリチウスという人が発見した400年ほど前にはこのような星は他に見つかっておらず、大変驚かされました。そこで、この星はミラ(不思議)と名づけられたのです。

 ミラは332日の周期で変光すると言われていますが、周期も明るさのピークも必ずしも一定しているわけではありません。実際、今年のミラの極大日は、本によっては2月14日と書かれていたり2月28日と書かれていたりします。

 下の絵は2月28日19時頃に東京で見た場合、西から南西にかけての夜空です。ミラと書かれた文字の上側あたりに2〜3等星くらいの明るさで肉眼でも観測できると思います。参考までに書いておきますと、ミラの近くにあるくじら座の星は下のような明るさですので、明るさを比較してみてください。変光星の光度変化を追跡する。こんな天体観測も楽しいものです。

α(アルフア)星  2.6等
γ(ガンマ)星  3.5等
δ(デルタ)星  4.1等

2月28日の夕方、ミラが見える位置
西から南西の空でミラが肉眼でも見える


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