三日月を比べてみよう −パート2− 2007年3月22日

あれから半年がたちました・・・

 以前からこのHPをご覧になっている方は覚えていますか? 半年前に「三日月を比べてみよう」と題して、9月に見える三日月と3月に見える三日月の違いを紹介しましたね。三日月の光る方向が違うというお話でした。9月の三日月は右側が光っていましたが、あれから半年がたち、今度は下側が光る月を見てみましょう。

 3月に三日月となるのは、今年の場合だと3月22日になりますから、この日がターゲットです。下の絵のように、光る方向がずいぶんと違うことがおわかりいただけると思います。

2006年9月26日の月(東京、高度=10度付近)
2006年9月26日の月

2007年3月22日の月(東京、高度=10度付近)
2007年3月22日の月

 さて、それではどうして3月と9月では三日月の光る方向が違うのでしょうか。それは、地平線に対する天の黄道の傾きに原因があります。太陽や月はだいたい天の黄道と呼ばれる線に沿って少しずつ動いていきます。下の絵では少しわかりにくいですが、黄色で示された線が天の黄道です。天の黄道は9月頃には地平線に対して横に寝ていますが、3月頃は垂直に立っていることがわかります。

 ところで、月は太陽の光を反射して輝きますので、当然太陽の見える側が光ります。下の2つの絵を見て、月と太陽の位置関係に注目してください。

   9月の場合 −−> 月から見た太陽は右側(やや下方向ですが)にある −−> 月の右側が光る
   3月の場合 −−> 月から見た太陽は下側にある −−> 月の下側が光る

ということですね。 どうじゃ、わかったかな? うぉっほん。(つるちゃん博士のつもり)

2006年9月26日 東京で日の入り5分前の太陽と月の位置関係
月から見た太陽は右側に見える


2007年3月22日 東京で日の入り5分前の太陽と月の位置関係
月から見た太陽は下側に見える


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