火星食 2007年4月14日
白昼に起こる火星食
4月14日には、月が火星を隠す火星食が起こります。といっても今回は昼間の現象ですから、肉眼では火星食を観測することはできません。しかし火星の明るさは1.1等ですから、白昼といえども天体望遠鏡を使えば観測することができます。地域によって多少異なりますが、火星食は11時過ぎ頃から始まり、1時間ほどかけて月が火星の上を通り過ぎていきます。
下の絵のように火星食がはじまる頃、月は南西の空に見えます。火星は月の左上側より潜入し、月の下側から出現します。
日中に見る火星像は意外におぼろげで頼りないものですから、食が始まる少し前から天体望遠鏡の視野に入れて、目を慣らしておきましょう。火星の大きさは視直径が5秒ほどありますから、潜入または出現するのに12秒ほどかかります(地域によって多少異なります)。
2007年4月14日 火星食が起こる頃の月の位置(東京)
各地の火星食のようす
実際の月の形(11時20分、東京の場合)