木星がへびつかい座で衝 2007年6月6日

木星が観測好機

 木星は約12年の周期で太陽のまわりを公転する惑星です。したがって、木星は12年をかけて星座間を少しずつ移動していきます。今年の場合だと木星はへびつかい座に見えます。へびつかい座はいわゆる星占いに出てくる黄道12星座ではありません。しかし、下の絵を見ていただくとわかりますが、お隣のさそり座よりも長い区間を天の黄道が通っている星座です。

 木星はへびつかい座が描く名医アスクレピオスの足元付近にいますが、6月6日には衝をむかえ観測好機となります。衝の頃には地球へ近づくので、いつもよりも明るくて大きな木星を観測できます。といっても木星はいつも明るくて、天体望遠鏡で見てもそれなりに大きくハッキリと見える惑星ではありますが。

 衝の頃の惑星は真夜中に南中しますので、少し遅い目の時間に南東から南の方角を見てみましょう。下の絵は東京での21時の例ですが、木星は南東の空でそれほど高くない位置に見えることがわかります。木星は明るく金色に輝きますので、一目でわかることでしょう。

2007年6月6日21時 南東の空に木星が見える
2007年6月6日 衝の頃の木星の見え方

 また、下の絵は衝の前後2ヶ月間における木星の位置変化を拡大表示したものです。衝の頃の木星はへびつかい座の中で、左から右へ(言いかえると東から西へ)少しずつ移動していることがわかります。

衝の前後2ヶ月間、木星の動き
衝の前後2ヶ月間、木星の動き


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