金星が東方最大離角 2007年6月9日

水星に続いて金星も東方最大離角

 6月2日に水星が東方最大離角となり、水星を見つける絶好機となりましたが、その1週間後となる6月9日に、今度は金星が東方最大離角となります。といっても金星は水星と違って太陽からの離角が大きく、今回の場合だと45度23分もある上に、その明るさは−4等に達して非常に明るいので、金星を見つけるのはたやすいことです。宵の西空で一番明るく光り輝く星が金星というわけです。

2007年6月9日 空が完全に暗くなった頃の金星のようす
2007年6月9日 金星が東方最大離角

 下の絵は日の入り時刻における金星の位置変化です。金星の高度は5月上旬頃をピークに、すでに少しずつ低くなってきていますが、それでも40度近くもあります。今後は少しずつ高度を下げていき、8月16日には内合となります。

日の入り時刻における金星の位置変化
日の入り時刻における金星の位置変化

 金星は東方最大離角の頃には半月形に見えますが、その後は次第に細く、大きくなっていきます。この様子は天体望遠鏡を使うと観測することができますので、天体望遠鏡をお持ちの方は一度観測してみられてはいかがでしょうか。金星の形の変化を追うには、東方最大離角の前後は一番面白い時期ですよ。金星の形の変化については天体観測ガイドの中にある金星の満ち欠けを参照してください。


つるちゃんのプラネタリウム トップへ戻る 天体観測ガイド2007年へ戻る