月と金星が並ぶ 2007年9月9日

ちょっと間隔は広いめだけど

 8月16日に内合をむかえ、その後は夜明け前の東天へまわった金星ですが、9月9日には夜明け前の低い空で月と金星が並んで見えます。といっても最も接近する14時頃でも8.2度の間隔が開いており、下の絵の4時頃ですと、もう少し間隔が開いていることになります。したがって、接近とよべるほどのものではありませんが、夜明け前の低空できっと人目をひくことでしょう。

2007年9月9日4時 月と金星が並んだようす
2007年9月9日 夜明け前の低空で月と金星が並ぶ


月の形
月の形

高度を上げてくる金星

 ここで、金星の近況をちょっと解説しておきましょう。8月16日の内合となった後の金星は、夜明け前の東天で一気に高度を上げてきます。9月上旬には日の出時の高度は20度を超え、9月中旬に30度、10月上旬には40度に達します。下の絵のように金星の形も大きく変化し、天体望遠鏡を使うと形や大きさの変化を楽しむことができます。

 金星は9月24日に最大光輝となり、その明るさは−4.6等に達します。それでなくても十分に明るい金星ですが、この頃にはいつも以上に、ひときわ明るく輝く金星を見ることができます。

日の出時刻における金星の位置変化
日の出時刻における金星の位置変化
※現在新機能を開発中の「つるプラ」による画像です。(金星の形は赤道座標によります))


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