月と水星が並び、水星を見つける好機 2007年11月8日
明け方にごく細い月と水星が並ぶ
月は11月6日に金星に近づきますが、その2日後の11月8日には、今度は水星の近くへやってきます。しかし、両者の間隔は7度近くも開いていますので、接近と呼べるほどでもありません。いつも薄明の中で探さなければならない水星だけに、何か目印がないとなかなか見つけにくいものですが、11月8日ならごく細い月が近くにいるので格好の目印となります。水星を見てみたいという人は、ぜひ11月8日を逃さないようにしましょう。
2007年11月6日 日の出40分前 月と水星が並ぶようす
月の形
11月9日は西方最大離角
しかも都合が良いことに、翌日の11月9日は水星が西方最大離角となります。普段なら太陽の近くにいて見つけにくい水星ですが、最大離角の頃には太陽から最も離れてくれるわけですから、これほど好条件なことはありません。下の絵のように11月上旬から中旬にかけてが観測の好機であることがわかります。水星は真東よりも少し南東寄りに見えますので注意しましょう。
日の出時刻における水星の位置変化(水星の形は5日間隔で表示)
水星の光度
下の絵からわかりますように、水星の明るさはだいたい0等くらいです。0等なら1等星よりも明るいので楽勝で見つけられるかと思いきや、薄明の中で見ることになるので案外見えにくいものです。双眼鏡をお持ちの方は活用されることをオススメします。
水星の光度変化
水星の見つけ方については探そう・・目印/惑星/星雲・星団の中にある水星の見つけ方も参考にしてください。