火星が留 2008年1月31日
早くも遠ざかりつつある火星
昨年12月19日に地球へ最接近した火星ですが、1月31日には留となります。昨年11月16日にも留があったんじゃないの? そう思われる方がおられるかもしれませんね。昨年11月の留は順行から逆行へ移る留でしたが、今回は逆行から順行へ移る留です。
現在、火星は地球からドンドンと遠ざかっています。1月上旬には火星の視直径が15秒を切ってきますから、観測は次第に厳しさを増してきます。月末頃の視直径は12秒ほどですから、そろそろ観望シーズンも最終段階をむかえます。
1月31日21時 留となる頃の火星の位置
下の絵は火星が留となる1月31日をはさんだ前後2ヶ月間にわたる火星の経路です。絵で左から右へ移動していた火星は、1月31日をはさんで右から左へと移動する向きを変えます。
留となる前後2ヶ月間にわたる火星の経路
12月に見える火星の模様
下の絵は2008年1月の22時に見える火星の模様を2日間隔で示したものです。昨年11月分からの繰り返しになりますが、火星の自転周期は24.6時間ほどですから、地球の自転周期とあまり違いません。ですから、翌日の同じ時刻に火星を観測したとしても、火星の模様にあまり大きな違いはありません。
22時に見た場合、1月上旬には大シュルティスの濃い模様を確認することができますが、その後は濃い模様が見えなくなってしまいます。
22時に見える火星の模様