水星が東方最大離角 2008年1月22日

夕方西空で見つけやすくなる水星

 太陽系で最も内側の軌道を公転しているのは水星でしたね。そのため水星はいつも太陽の近くに見えるので、なかなかお目にかかることができません。それだけに、水星を見つけるためには時期を選ぶ必要があります。つまり、水星が太陽から離れた頃を見計らって水星をさがすのです。年間を通してその最初のチャンスが、1月22日にやってきます。この日、水星は太陽から東の方向へ最も離れる東方最大離角となり、観測しやすくなります。

 下の絵は東京で日の入り30分後に見た西空です。実際には西空というよりは南西寄りの空に水星が見えます。水星の高度は10度あまりですが、まだ薄明状態のため空は明るく、相当にみづらいでしょう。ここから時間が経つにつれて、空が暗くなるのと、水星の高度が低くなるのとの綱引きになります。ちょうど良い頃合いになると、薄明の空でポツッと光る水星を見つけることができます。自信のない方は双眼鏡を準備しておかれることをオススメします。下の絵を参考に、水星探しに挑戦してみてくださいね。

1月22日 日の入り30分後 水星の見える位置
水星の見える位置

日の入り時刻における水星の位置変化(形は5日間隔)
日の入り時刻における水星の位置変化


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