水星が西方最大離角 2009年2月14日

水星が夜明け前の東天で見やすくなる

 太陽から最も近い軌道を回る惑星は水星ですが、それゆえに太陽のまわりを速い速度でグルグルと回っていて、水星の観測条件が良くなる最大離角は年に6回も起こります。2009年最初の東方最大離角は1月4日に起こりましたが、西方最大離角はバレンタインデーのこの日、2月14日に起こります。

 太陽からの離角は26度6分で今年2番目の大きさですが、高度の方はそれほど高くなるわけではありません。最大離角となる2月14日の場合でも、日の出時刻の水星の高度は13.7度しかありません(東京の場合)。

 下の絵は日の出から40分前の南東の空のようすです。水星は0等級の明るさですが、高度は7度しかない上に空も白み始めているだけに、確認するには双眼鏡が欲しいところです。水星の高度が上がってくるのと、空が明るくなってくるのとの勝負になりますから、あらかじめ水星の位置をよく確認してから観測にのぞみましょう。

水星が見える位置
日の出から40分前の南東の空。水星はごく低空に見える


日の出時刻における水星の位置
水星は最大離角の頃、南東の空に見える。日の入り時刻における水星の高度は最も高い2月上旬頃でも15度前後。

主な関連記事
  2009年 1月 4日 水星が東方最大離角
  2008年10月22日 水星が西方最大離角


つるちゃんのプラネタリウム トップへ戻る 天体観測ガイド2009年へ戻る