夕方高度を上げてくる金星 2010年3月

明るい金星が夕空に

 以前に天体観測ガイドの記事でお知らせしたように、金星は2010年1月11日に外合となりました。そして、以降は夕方の西空で見られるようになっています。まだまだ高度が低くて見づらい状態ですが、それでも日の入り時刻における金星の高度はジリジリと上がってきます。3月上旬で10度あまりなのが、4月上旬には20度を突破してきます。まだまだ見やすいとはいえませんが、夕焼けが残る西空で、異常なくらいに明るく光る金星の姿を見つけることができるようになってきます。

 金星は天体望遠鏡で満ち欠けを観測できる天体として知られていますが、残念ながらこの時期の金星は、小さな丸い形しかわかりません。また、日を開けて観測しても、特段大きな変化はみられませんので、あまり面白い時期とはいえません。金星観測が楽しめる時期が近づきましたら、その時に天体観測ガイドの中でお知らせすることにしましょう。

日の入り時刻における金星の位置

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