火星がプレセペ星団の近くを通り過ぎる 2010年4月17日

プレセペ星団に火星が0.9度まで接近

 最近の火星はかに座の中に見えており、2010年1月28日に地球へ小接近しました。その後は地球から離れてきていて、4月に入ってからは視直径が10秒を切って、小型の天体望遠鏡による火星の天体観測は事実上難しくなりしまた。この間、火星は移動を続けており、昨年11月に続いて再び、かに座のプレセペ星団へ近づきます。前回は火星が星団の中を通り過ぎていきましたが、今回は0.9度まで接近するにとどまります。プレセペ星団といえば肉眼でも存在を確認することができる大型の星団です。双眼鏡を使えば星団に含まれる小さな星々まで見えてきますから、赤色に輝く火星との競演を存分に楽しむことができるでしょう。

 火星の経路図をご覧いただくとわかりますが、接近するのは4月17日だけではありません。前後3日間くらいは十分に接近した状態となっていますから、17日にこだわらず、空が晴れたらご覧になるとよいでしょう。
 

火星が見える位置



3日間隔で描いた火星の経路 拡大図

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