金星が外合 2011年8月15日

 2011年前半の金星は夜明け前の東天で活躍しました。特に5月の1ヶ月間にわたる惑星集合では、その要として私たちの目を楽しませてくれました。そんな金星も6月以降は高度が下がって、見づらくなってきていました。そしてついに、8月15日に外合となります。下図のように、外合になると地球から見た金星は、太陽をはさんでその向こう側へ180度離れた位置にやってきます。こうなるとまぶしい太陽に邪魔をされて、金星を観測することはできなくなります。

太陽系の様子

 金星は今後、太陽の東側へ離れていき、夕方の西空に見えるようになります。下の図は日の入り時刻に金星が見える位置を、日付を変えながら線で結んだものです。11月を過ぎるまでは地平線をはうように移動しますから、あまり目に付かないでしょう。人目にとまるようになるのは、2011年の年末からになりそうです。また天体望遠鏡を使って観測しても、形や大きさに変化があまりなく、面白みが少ない時期が続きます。

日の入り時刻に金星が見える位置

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年