海王星が衝 2011年8月23日

 海王星は現在の太陽系最果ての惑星とされています。太陽からの距離は30天文単位で、地球と太陽との平均距離の30倍もあります。そんな海王星が8月23日に衝を迎えて、ほんのちょっぴりですが観測しやすくなります。といっても明るさは7.8等しかありませんので、見るだけでも双眼鏡が必要になります。天体望遠鏡で観測される際は、独特の青緑色をしている点に注意してください。また高倍率にすると、海王星はごく小さな面積を持った天体であることがわかります。下に詳細な星図も載せておきましたので、探される際の参考にしてください。
 

みずがめ座に見える海王星



海王星の位置 拡大図



海王星の詳細位置と移動経路

 ところで海王星は1846年9月23日に発見されました。海王星の公転周期は165.2269年ですから、今年の年末になると、海王星が発見されてから公転軌道をグルリと1周することになります(※)。このことからも、海王星は遠い天体であることがよくわかります。

※理科年表では対恒星公転周期は164.774太陽年となっています。これによると海王星が発見された当時の赤経が同じになるのは、7月13日6時57分となるそうです。

関連記事
  2010年8月20日 海王星が衝



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年