火星がしし座のレグルスに近づく 2011年11月11日

 現在火星は夜明け前の東天に見ることができます。9月30日には恒星食を起こして話題になりましたが、11月11日にしし座の1等星レグルスへ1.3度まで近づいて再び話題を提供してくれそうです。火星の明るさは1.0等でレグルスの1.4等よりもやや明るくなっています。しし座は形がよく整った美しい星座として知られていますが、火星がしし座にいる当分の間は、最輝星として赤く光る火星がその形を壊してしまいます。

 ところで現在の火星は視直径が6.3秒しかなく、天体望遠鏡を使っても火星の天体観測は難しい状態です。しかしこれからは、2012年3月5日の衝を目指して次第に地球との距離を詰めていきます。観測好機の到来が待ち遠しいですね。

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年