火星が観望期 2012年2月

 火星は3月6日に起こる地球との最接近を目指して明るさを増しています。2月1日には−0.6等星とすでにマイナス等級となっていて、ひときわ明るく赤色に輝きます。といっても今回はいわゆる小接近で、見かけの大きさ(視直径)も最大で13.9秒までしか大きくなりません。あまり条件が良くない接近ではありますが、2月には視直径が12秒を超えてきて火星の観望期となります。全般的に北半球側が良く見えますから、北極冠が次第に溶けて小さくなっていく様子を観測するのに最適です。小望遠鏡でも高倍率にすると楽しめますから、天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ火星に向けてみてください。

昇ってきた火星 2月14日22時の例



火星の模様の変化(0時頃のようす)

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2012年