火星がしし座の銀河に近づく 2012年3月16日から18日

 火星は2012年3月6日に地球へ最接近したことで、今は良い条件で観察できる観望シーズン真っ只中です。そんな火星が3月16日から3月18日にかけて、しし座にある3つの銀河に相次いで近づきます。しし座には明るい3個の銀河が集まったグループが二組ありますが、今回はそのうちの一組、M95、M96、M105に接近します。これら3個の銀河の明るさは、それぞれ9.7等、9.2等、9.3等となっています。暗い夜空からだと小型の天体望遠鏡でも確認することができます。

 3月16日から18日にかけて、火星はこれら3天体のすぐ近くを通り過ぎます。最も近づくのはM96で、17日1時頃に0.1度強まで近づきます。他にはM105へ17日0時頃に0.7度、M95へ18日21時頃に0.4度まで接近します。これら3つの銀河は少し間隔が開いていますので、天体望遠鏡で観測される場合は低倍率にし、全部まとめてご覧になった方が楽しいでしょう。

しし座に見える火星
2012年3月16日、しし座に見える火星。これ以降火星は、3つの銀河に相次いで接近する


火星の経路の拡大図
3個の銀河と火星の経路

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