金星が東方最大離角 2012年3月27日

 2012年3月27日は金星に月が近づきますが、この日は金星が東方最大離角となる日でもあります。東方最大離角とは、惑星が太陽の東側へ最も離れることで、地球の内側を回る水星と金星で起こる現象です。東方最大離角の頃になると惑星は西空に見え、日の入り後の高度が高くなって見つけやすくなります。といっても金星の場合は2月後半から5月初旬にかけて、日の入り後の高度が40度を超えますから、この日でなくても見つけやすい状態が続いています。

 金星はしばらく宵の明星として日の入り後の一番星として輝きます。しかし、ゴールデン・ウィーク頃から急速に高度を下げていきます。6月6日には内合となり、それ以降は夜明け前の東天に移ります。

日の入り時刻に金星が見える位置と形の変化
2012年3月27日、金星が太陽の東側へ最も離れる

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