スーパームーン(大きな満月) 2012年5月6日

 月は円軌道でなく、ゆるい楕円軌道を描いています。このため地球へ最も近づく近日点と、最も遠ざかる遠日点が存在します。ですからひとことで満月といっても、その大きさは一定ではありません。言い換えると、近日点付近で満月を迎えると大きな満月(スーパームーンという)となり、遠日点付近で満月を迎えると小さな満月になります。両者の差は見かけ上の直径で14%も異なりますから、意外に大きな違いです。

 2012年で月が地球へ最も近づくのは5月6日12時34分で、35万6955Kmまで近づきます。また満月となるのは5月6日12時35分です。下の絵は東京で月が地平線上にある時刻としていますので、見え方は若干異なるかもしれませんが、大した違いではありません。視直径は33.6分に達し、今年一番の大きな満月を見ることができます。

 比較材料として、2012年の中で地球から最も離れる5月20日の場合も示しておきました。この日は1時0分に40万6442Kmまで遠ざかり、今年一番の小さな月となります。こちらも同じく、図では東京から実際に見ることのできる時刻としています。

 両者を見比べてみてください。大きさの違いがハッキリわかりますね。5月6日に見られる大きな満月を一度体験してみてください。

5月6日 最も近づいた大きな満月(スーパームーン)
2012年5月6日は大きな満月


最遠となる5月20日の月の大きさ
今年最遠となる5月20日の月の大きさ

関連記事
  2011年3月20日 2011年で一番大きな満月



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2012年