月と木星が大接近 2012年8月12日
2012年の木星は5月14日に合となり、太陽と同じ方向へやってきました。それから2ヶ月が経って木星は太陽から少しずつ離れてきており、夜明け前の東天で見ることができるようになっています。また、先月7月14日には木星食が起こって話題となりました。そんな木星ですが、8月12日には月が0.4度まで近づく大接近となります。
下の星図は8月12日に東京で3時頃見た東天のようすです。月と木星が横にピッタリと並んでいることがわかります。木星の明るさはこの日、−2.3等と非常に明るいものです。月の明るさに負けることなく肉眼でもハッキリと接近のようすを楽しめます。
最接近は東京の場合で4時49分で、0.4度まで近づきます。下の星図の場合は3時ということで、0.8度ほどの開きがあります。時間が経つほど少しずつ間隔が縮まっていく様子が楽しめます。
この日はペルセウス座流星群の極大を翌日にひかえていることから、流星が普段よりも多く見られます。東京では3時23分から空が明るくなり始めますから、下の星図よりも少し早い時間から観測を始め、月と木星と流星群の競演を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
夜明け前に月と木星が並んだようす
木星の経路