2013年の年間アクセス ベスト10

 2013年も多くの天文現象が起こり、私たちを楽しませてくれました。2013年は当初からコメットイヤー(彗星の年)と言われたように、ベスト10に彗星の記事が5件も入ったのが特徴です。金環日食や金星の太陽面通過など、大きな天文現象が立て続けに起こった昨年と比べると、さすがに全体的にアクセス数が少なくなりました。

 集計にあたってはページビューで件数をカウントし、トップページやメニューのページは対象から除きました。

1位 スーパームーン 242,391件

 6月23日は年間を通して最も大きな満月が見られるスーパームーンの日でした。スーパームーンは正式な天文用語ではありませんが、YAHOO!からリンクされたこともあり、このページが集中的にアクセスされました。このページを作成した当初は、まさかアクセス数が年間トップになるとは夢にも思いませんでした。

2位 アイソン彗星 199,578件

 世紀の大彗星になるのではないかと、早い時期から大いに期待されたのがアイソン彗星です。つるちゃんのプラネタリウムでも早くから案内し、つるちゃん自身も期待に胸を膨らませていました。しかし太陽へ近づくにつれて、当初の予報よりも増光ペースが鈍り、近日点通過時には、核が崩壊して彗星自体が消滅してしまいました。年間アクセス1位となる大本命だったのですが、アクセス数は激減。週間ランキング1位獲得が18回と最多であったにもかかわらず、年間ランギングでは2位にとどまりました。

3位 万能プラネタリウム 105,814件

 毎年安定して上位に食い込むのが万能プラネタリウムです。1日あたりのアクセス数でみると、飛びぬけて多いわけではないのですが、年間を通して毎日コツコツとご利用いただいています。塵も積もって、堂々のベスト3入りです。

4位 パンスターズ彗星 99,930件

 2013年に見られる予定だった明るい二つの彗星のうち、まず春先に登場したのがパンスターズ彗星です。中国から飛来する高濃度のPM2.5に悩まされながら、日没後の低空で最大0等級まで明るくなり、連日マスコミをにぎわせました。夜明け前の空に移ってからは尾の形を変えながら、彗星らしい姿を見せてくれました。また、ナトリウムの尾が発見されたり、長いアンチテイルが観測されたことでも話題になりました。週間ランキングでは1位獲得が10回にのぼり、年間4位となりました。

5位 中秋の名月 82,445件

 2014年9月19日の中秋の名月は全国的に天候に恵まれた地域が多かったようです。3年連続で満月の中秋の名月となった上に、来年以降はしばらく満月でない中秋の名月となります。また今年は、20時13分に満月となったことから、本当の満月となった中秋の名月が見られるとあって、注目されました。堂々の年間ランキング5位獲得です。

6位 明け方にアイソン彗星が見える位置 50,272件

 2位に入ったアイソン彗星が、明け方どの位置に見えるかを綴ったページです。実際に観測する際に参考にされる方が多かったようです。近日点通過してこれからという時に、アイソン彗星が消滅してしまい、今ひとつ伸び悩みました。

7位 ペルセウス座流星群 46,259件

 ペルセウス座流星群は観測しやすい季節に極大となる上に、今年は極大時刻と月明りの条件が良いとあって、天文ファン以外の方からも注目されました。昨年は金環日食に押されてベスト15に入れませんでしたが、2013年は7位に復活しました。

8位 パンスターズ彗星の観測ガイド 彗星の見つけ方 44,822件

 3位に入ったパンスターズ彗星の観測ガイドページです。彗星が見える位置を記した星図に簡単な解説を加えました。みなさん、観測される際に活用いただけたでしょうか。

9位 ふたご座流星群 39,927件

 今年のふたご座流星群はアイソン彗星やラブジョイ彗星に押され、出遅れ感が強かったのが特徴です。極大時刻が昼間となった上に月の条件も悪く、極大日までアクセスは伸び悩みました。今年はベスト10圏外が確実と思われましたが、極大を過ぎてから報道機関がふたご座流星群を取り上げたことから急激にアクセスが伸びて、どうにかベスト10に届きました。

10位 ラブジョイ彗星 37,787件

 アイソン彗星の報道がにぎわった11月頃、ひそかにラブジョイ彗星は常にアイソン彗星よりも明るく見えていました。それにもかかわらず、アイソン彗星ばかりが注目されて伸び悩みました。しかし12月に入ってからは、アイソン彗星が消滅してラブジョイ彗星に注目が集まりました。以降は順調にアクセスを伸ばしてベスト10入りです。


つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2013年