水星が東方最大離角 2013年2月17日

 水星は太陽の近くを公転する惑星ですから、いつも太陽の近くに見えます。このため見つけにくい惑星なのですが、2月17日は太陽から東側へ最も離れる東方最大離角となります。そして夕方としては、今年2番目の見つけやすい位置にやってきます。下の図は日の入り時刻において、水星がどの位置に見えるかを5日間隔で表したものです。東方最大離角となる17日頃は、水星の高度が高くなって、見つけやすくなることがわかります。

日の入り時刻における水星の位置変化(5日間隔)

 次に、下の星図は2月17日18時頃、西の方角に見える水星のようすです。日の入りから35分しか経過しておらず、空はまだまだ明るい状態です。この日の水星は-0.4等の明るさがありますが、頃合いを見計らわないと、肉眼で見つけるのは少々難しいかもしれません。少しモヤがかかっていたりすると条件的に厳しくなりますから、双眼鏡を持ち合わせておかれたほうが無難でしょう。薄明の中で初めてポツッと白く光る水星を見つけた時は、「これが水星か!」と、意外なほど感動が込み上げてきます。

2月17日18時、水星が見える位置



日の入りから50分後、水星の見え方 2013年2月16日撮影

 天体望遠鏡をお持ちの方は、水星に望遠鏡を向けてみましょう。この日は下の絵のように、ちょうど半月の形をしています。水星の天体観測は大気のゆらぎが邪魔をして意外と難しいものです。大気のゆらぎが落ち着いた瞬間をねらって、粘り強く観測してくださいね。

天体望遠鏡で見た水星の形

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