木星が東矩 2013年2月22日

 昨年後半からこの冬、絶好の天体観測対象として活躍してきた木星ですが、その勢いにも陰りが見え始めます。それというのも2月22日に木星が東矩を迎えるからです。東矩とは惑星が太陽の東側へ90度離れることです。下の図は2月22に地球軌道面の北側15天文単位の位置から太陽系を見下ろした軌道図です。地球と太陽、および地球と木星を結んだ直線が、90度で交わることがわかります。

 大雑把な話として、東矩になると日の入り頃に惑星が南中します。つまりこれ以降は、惑星の南中時刻に観測しようと思ったら、太陽が昇っている時間帯に観測しなければならなくなります。あくまでも大雑把に話をしていますが、これ以降は観測時間が狭められていくことは間違いありません。そんなわけで木星の観望期も最終段階を迎えつつあります。 

2月22日、地球と太陽と木星の位置関係

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