火星が最遠 2013年6月5日

 火星は昨年の3月6日に地球へ最も近づきました。その後は地球から離れるとともに次第に太陽へ近づいていき、今年の4月19日に太陽と同じ方向に見える合となりました。このため火星を観測することができなくなり、それとともに話題にのぼることも少なくなっていました。そんな中、2013年6月5日に火星は地球から見て最も遠い地点にやってきます。

 下の図は6月5日の太陽系のようすを示したものです。地球から見た火星は概ね太陽と反対側の方向にあります。地球も火星も円軌道であれば、地球と火星の距離が最も遠くなるのは、火星が太陽のちょうど反対側へやってきたときです。しかし地球も火星も、特に火星の軌道が楕円軌道であるため、そうはなっていません。

 この後は2014年4月14日に起こる地球との最接近に向けて、火星は地球との距離を次第に詰めていきます。

太陽系のようす

関連記事
  2008年10月31日 火星が地球から最遠

 天体観測サイト・つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2013年