水星が東方最大離角 2013年6月13日

 6月13日は水星が東方最大離角となります。東方最大離角とは、水星が太陽から東の方向へ最も離れることです。この時期に起こる水星の東方最大離角は、年間を通して観測条件が最も良くなります。6月13日の場合も日没時刻における水星の高度が20度近くに達し、最高の条件に近いものがあります。

 下の星図をご覧ください。東京で日の入りから40分が経過した西北西の空のようすです。水星の高度は11.7度もあり、理想的な好条件です。右下方向へ4.2度離れたところに明るい金星があり、これを目印にすることができて、こちらの意味でも好条件です。ただ、肉眼の場合は明るさが0.6等と、この時間帯にしては暗いですから、意外と苦戦するかもしれません。双眼鏡をお使いいただいた方が確実でしょう。10倍くらいの双眼鏡なら、二つの惑星が同一視野におさまりますから、たやすく見つけることができるでしょう。

6月13日、東京で日の入りから40分後、西北西の空



日の入り時刻に水星が見える位置(5日間隔)

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