火星と木星が大接近 2013年7月22日、23日

 火星と木星という組み合わせですが、最近は両惑星ともあまり話題にのぼりません。それというのも位置的に太陽に近く、日の出前にチラッと姿を見せるだけで、観測しづらい状態が続いているからです。そんな両惑星が7月22日と23日の夜明け前に0.8度まで大接近します。

 下の星図は7月22日の場合で、日の出から1時間前頃、東天のようすです。火星と木星は東北東の低い位置に見えます。この時間の空は薄明状態で、だいぶ明るくなっています。木星は-2.0等と明るいので問題ありませんが、火星の方は1.6等の明るさしかありません。肉眼で見つけるのは少し厳しいかもしれませんから、双眼鏡をお持ちいただいた方がよさそうです。火星は木星の左上側、ごく近くに見えるでしょう。前後数日間は近づいた状態が続きますから、7月22日がダメでもあきらめないでください。特に翌日の23日は22日よりも3秒だけ近づいた状態となっています。

 火星と木星が次回近づくのは2015年10月18日で、この時は0.4度を切るところまで近づきます。

東北東の低空で火星と木星が近づいたようす

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