火星とプレセペ星団が大接近 2013年9月9日
火星は星座に対して東進を続けており、8月下旬にふたご座からかに座へ入りました。かに座には肉眼でもぼんやりとした光の塊に見えるプレセペ星団(M44)という大きな星団があります。そのプレセペ星団に火星が0.5度まで近づいて、火星がプレセペ星団の中へ入ります。
星団の中心部に最も近づくのは9月9日の2時頃で、かに座が昇ってくるのもその頃ですから、時間的にはちょうどいいタイミングです。双眼鏡で火星を視野に入れると、小さなプレセペ星団の星たちが火星を取り巻いて光り、美しい眺めとなるでしょう。
9月9日をはさんだ前後2、3日は、火星がプレセペ星団に近づいた状態が続きます。万一、9月9日に見られなくても、あきらめないでくださいね。火星の経路を記した拡大図も用意しましたので参考にしてください。
火星が見える位置
プレセペ星団の中を通過する火星の経路