水星が東方最大離角 2013年10月9日

 水星はいつも太陽の近くに見えるため、観測できる時間帯が限られます。ですからできるだけ、水星が太陽から離れたタイミングで観測することが必要で、その意味では観測が難しい天体です。そんな水星が太陽から最も大きく離れるのが最大離角です。10月9日は太陽から東側へ最も離れる東方最大離角となります。しかし今回は水星の高度があまり高くならず、年間を通して最も条件が悪い最大離角です。

 下の星図は日の入りから30分後、西南西の空のようすです。このとき水星の高度は4.2度しかなく、かなり厳しい条件です。水星が0等級とはいえ、薄明が強く残った空で見つけるには、双眼鏡が必要になるでしよう。南西の空に見える明るい金星を目印にしておよその位置の見当をつけ、低空を探してみましょう。




日の入り時刻における水星の位置

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